当社の取り組みは、視覚に障害のある方々の新たな体験機会を創出するとともに、社会全体の理解を深めることを目的としています。本ページでは、これまでに各種メディアより取材を受け、掲載・放映された記事や番組をご紹介しております。メディアを通じて広く情報発信を行うことで、視覚障害への正しい理解や盲導犬との共生に関する認識を社会に広げるとともに、同じ障害を持つ方々へ本活動の存在を届け、参加へのきっかけとなることを目指しています。今後も継続的な情報発信により、多様性を尊重する社会の実現に貢献してまいります。
| 2026.8.29. | マガジンX 2026年10月号(自動車雑誌) |
|---|---|
| 2026.5.18. | 視覚障害者が運転手の視線体験 本物の設備で交通安全・緊急時の行動学ぶ 朝日新聞(栃木県・群馬県版) |
| 2026.4.25. | 目の不自由な人 夢の運転 宇都宮・教習所でツアー、全国から12名体験「自分の意志で動く一体感は格別」 東京新聞(栃木県・群馬県版) |
| 2026.4.24. | 視覚障害者が運転の楽しさを満喫 宇都宮の自動車学校で体験ツアー YAHOO!ニュース|下野新聞 |
| 2026.4.20. | 目の見えない人たちが車を運転 宇都宮の自動車学校で体験ツアーを開催 とちぎテレビ |
| 2026.4.20. | NHK宇都宮 |
| 2026.4.19. | 視覚障害者が運転の楽しさ満喫 宇都宮の自動車学校で体験ツアー 下野新聞 |
| 2026.4.1. | 2025年12月に実施した自動車運転ツアーの記事が掲載されました。(視覚障害者が自動車運転を体験・異業種連携で実現した夢の取り組み「番外編その1、番外編その2」 ブルーベリーサプリの「わかさ生活」のチャレンジ応援メディアDEKIRU! |
| 2026.2.5. | 点字毎日活字版 |
| 2026.1.14. | 視機能療法学科の学生が『視覚障害者 自動車運転体験ツアー』にボランティアとして参加 国際医療福祉大学WEBサイト |
| 2026.1.14. | 「できない」は身体の問題ではなかった -日本介護システムが向き合う、“諦めの構造”- ウェブサイト/ZEROICHI |
マガジンX 2026年10月号 ニューモデルマガジンX/2026年8月28日
080・MaaS&CASE最前線(記事:中村尚樹)
■視覚障害者の自動車運転体験ツアー
歩行支援技術が進化する一方で、視覚障害者の移動をめぐる取り組みは、歩行という枠を超え始めている。その象徴的な例が日本介護システム、オートテクニックジャパン、それに栃木県中部自動車学校が共同で実施している視覚障害者向けの自動車運転体験ツアーだ。
歩行支援技術が進化する一方で、視覚障害者の移動をめぐる取り組みは、歩行という枠を超え始めている。その象徴的な例が日本介護システム、オートテクニックジャパン、それに栃木県中部自動車学校が共同で実施している視覚障害者向けの自動車運転体験ツアーだ。
「視覚障害者が車を運転する」
この言葉だけ聞くと、驚く人も多いだろう。もちろん、免許取得を目的としたものではない。しかし、この体験がもたらすものは、単なる“イベント”では片づけられないほど大きい。視覚障害者にとって、移動はしばしば“連れて行ってもらうもの”として扱われがちだ。歩行支援技術がどれほど進んでも、社会の側にその固定観念が残っている限り、移動の自由は完全には成立しない。運転体験ツアーは、こうした私たちの常識に一石を投じるものだ。日本介護システムは「ユニバーサルツーリズムの推進」を掲げ、障害者の外出支援とバリアフリー旅行を手掛けている。オートテクニックジャパンと栃木県中部自動車学校は、地域の盲学校に対する交通安全講習を実施してきた。三者の「視覚障害者が運転者視点で自動車の性能と安全を理解する学びの場をつくろう」という“交通安全への思い”が一致し、2025年から体験ツアーがスタートした。
プログラムについては開発段階から、視覚障害の当事者に参加してもらい、ハンドル操作、会場内誘導、プログラム案内方法などについて意見を反映し“当事者目線の運転体験”を実現している。当日は、栃木県大田原市にある国際医療福祉大学視機能療法学科の学生などがボランティアとして参加し、視覚障害者への接し方や理解促進を目的とした教育機会としても活用する。運転体験は完全クローズドのコースで、専任の教官が助手席に同乗し、安全を確保する。こうして行われる運転体験で、視覚障害者は「自分が車を動かしている」という感覚を得ることができる。これは、歩行とはまったく異なる種類の体験だ。参加者からは、次のような声が聞かれる。
「車がどう動くのか、身体で理解できた」
「家族が運転するときの気持ちがわかった」
「道路の構造が立体的にイメージできるようになった」
「自分が“移動の中心”にいる感覚があった」
運転体験は、視覚障害者が“移動の受け手”ではなく、移動を生み出す側に立つという、これまでにない経験を提供している。興味深いのは、この運転体験が歩行の理解にもつながる点だ。車を運転すると、道路の幅、カーブの角度、交差点の構造、信号の配置など、普段は意識しづらい空間情報が、身体感覚として入ってくる。視覚障害者にとって、これらの情報は歩行する時の不安を減らす手がかりにもなる。
「車はこのように動くから、交差点ではこういう注意が必要だ」
「車線の位置関係がわかると、音の聞こえ方の意味がより理解できる」
運転体験は、歩行支援技術とは異なる角度から、空間認知の基盤を強化する役割も果たしている。
“同じ視点”を共有する
運転体験ツアーには、家族や支援者が同乗することも多い。その結果、視覚障害者と周囲の人々の間で、移動に関する共通理解が生まれる。
「車の動きを踏まえて、歩行のときにこうサポートすればいい」
「視覚障害者が感じている恐怖や不安が、よくわかる」
「移動の話題が“支援”ではなく“共有体験”になる」
移動をめぐるコミュニケーションが変わることで、視覚障害者の主体性がより尊重される関係性が育まれていく。視覚障害者の自動車運転体験ツアーは、移動の主体性をより広い視野で捉え直す試みとして、インクルーシブMaaSの風景に新しい地平を開いている。
視覚障害者が運転の楽しさやドライバーの立場で安全対策を学ぶ体験ツアーが19日、宇都宮市飯田町の県中部自動車学校で行われた。県外から参加した全盲や弱視の12人が実際に教習車を運転し、敷地内のコースでの走行を満喫した。体験ツアーは、視覚障害者の自由な移動の実現をテーマに新規事業を考えていた自動車研究開発のオートテクニックジャパン(芳賀町)が、ノウハウを持つ介護サービス業の日本介護システム(大阪市)と、県立盲学校の交通安全教室に共に取り組む同自動車学校に働きかけ、昨年12月に初開催。今回が2回目となった。教習車に乗った参加者は、助手席に同乗した教官やインストラクターから時計の文字盤を参考に「右に3」「左に1」などと声をかけられながら、ハンドルを操作。アクセルやブレーキの踏み具合も調節し、カーブのある長方形のコースを何度も周回した。ツアーは1泊2日で行われ、20日には検定を予定している。初めて運転した東京都江戸川区、ヘルスキーパー鶴東陽香(つるひがしはるか)さん(35)は「自分の動きが車の動きにつながる感覚が新鮮だった」と笑顔。オートテクニックジャパンの担当者の斉藤勇(さいとういさむ)さんは「自動車がどういう操作で動くのかを知ってもらい、これまでとは違う角度で安全について考えてもらえたら」と話した。
とちぎテレビ/2026年4月20日
目の見えない人たちが車を運転 宇都宮の自動車学校で体験ツアー開催
目に障がいがある人たちに、車の運転の楽しさを知ってもらう体験ツアーが20日、宇都宮市の自動車学校で行われました。こちらのカーブを曲がる自動車教習所のクルマを運転しているのは、目がまったく見えない視覚障がい者です。19日から2日間の日程で、宇都宮市の県中部自動車学校で行われた「視覚障がい者向け運転体験ツアー」には、県外の全盲から弱視の人まで12人が参加しました。体験ツアーは視覚障がい者の交通手段などを研究している、芳賀町に本社がある自動車研究開発のオートテクニックジャパンが、大阪市の介護サービス業の日本介護システムと企画しました。去年12月に続き2回目の開催で、こうした取り組みは全国的にも珍しいということです。参加者は、助手席のインストラクターから「アクセルを踏んで」や「ハンドルを右に少し切って」などと、こまめ声をかけられながらハンドルを握りました。バックで車庫入れも行うなど、難しい運転にも挑戦しました。最後に全員が「アクセルをなめらかに踏めていたか」など、10項目をチェックする検定試験に当たる終了テストを受け、運転する楽しさやドライバー目線での安全対策について理解を深めていました。オートテクニックジャパンでは今後、今回よりも運転者の判断が必要になる、体験ツアーの中級者コースを開催する予定です。
NHK宇都宮/2026年4月20日
視覚に障害がある人が声による指示で車の運転を体験 宇都宮
目の不自由な人が運転を体験するツアーが、宇都宮市飯田町の県中部自動車学校で開かれた。同校でのツアーは昨年12月に始まり、今回が2回目の開催。全国から12人が参加し、自身で車を運転する夢をかなえた。 (羽物一隆)体験ツアーは19~20日の1泊2日で、教習所を貸し切って行われた。参加者は助手席のインストラクターの指示で操作。ハンドルをアナログ時計の文字盤に見立て、「右3」と言われると右に90度、「左6」だと左に180度ハンドルを動かす。アクセルやブレーキで速度を調整し、バックでの車庫入れにも挑んだ。鳥取県から参加した村田静也さん(68)は16歳で全盲になったが、子どもの頃から車好き。マイカーを持ち、知人の運転でドライブを楽しむほどで、「自分の意思で車が動く一体感は格別」と喜んだ。「参加する前は難しいかもと不安もあったが、ハンドル操作は楽しかった」と話すのは、東京都の北村直也さん(32)。生まれつき目が不自由だったが「子どもの頃から車に乗せてもらって、運転は大人がすることだという意識があった。人間が出せない速度にあこがれもあった」と笑顔で語った。盲導犬とともに都内から参加した鶴東陽香さん(35)はマッサージの仕事をする。「お客さんが運転で疲れると話しているので、感覚を知ってみたくて参加した。同じ姿勢で右足の操作が多いので、納得できた」とし、「運転自体は新鮮だった」と振り返った。運転体験は10年ほど前から、大手旅行会社の企画で定期的に開かれ、県内ではモビリティーリゾートもてぎ(茂木町)の駐車場などが会場となった。今回の体験ツアーは、より日常的な操作を体験する機会をつくろうと、日本介護システム(大阪市)が企画。自動車研究開発のオートテクニックジャパン(ATJ、芳賀町)が、県立盲学校の交通安全教室に取り組む県中部自動車学校へ協力を求めて実現した。これまでは初級編で、6月には体験者らを対象に中級編を計画する。路上にわずかな段差を作り、乗り上げたらハンドルを一定程度切って曲がる仕組みをつくり、より自発的に運転を楽しめるようにする。不可能と思われることでも工夫して実現できることを通じ、挑戦する意欲を高めることもツアーの目的となる。ATJ担当者は「参加者は音や振動に敏感で、操作を覚えるのは一般の人よりも早く感じる」と話す。新たな視点で交通安全を考える機会とするのも目的の一つという。
下野新聞/2026年4月24日
視覚障害者が運転の楽しさを満喫 宇都宮の自動車学校で体験ツアー
点字毎日活字版/2026年2月5日
寄稿 夢のある限り有効な免許証|体験ツアーに参加・福田進久